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2025.07.27

新しい100畳敷東近江大凧の制作が始まりました。

東近江大凧は、国や地域の、喜ばしい出来事があるたびに空を舞い、お祝いを表現してきた、まさに「お祝いの大凧」です。

これまでも、たとえば、古くは1959年の皇太子殿下のご成婚や、1970年の大阪万博開催、1981年の滋賀県での国民体育大会開催など、歴史的な節目には、必ず揚がってまいりました。また、東近江市が誕生した時、そして市制10周年、20周年の際にも、その雄大な姿を見せてくれました。

1968年には「明治100年」を祝して大凧が揚がりましたが、今年は「昭和100年」を迎える記念すべき年です。

そこで、この「昭和100年」という大きな節目を祝し、東近江大凧保存会では、江戸時代から伝わる大凧揚げの文化を末永く後世に継承していけることを願って、新たな大凧を制作することになりました。

7月26日(土)から制作が始まり、初日は作業の開始式である「のりつけ式」です。

まずは、今回制作する図柄が発表となりました。

今回の100畳敷東近江大凧は、「昭和100年」ということをテーマです。

上部に鶏、下部に「祝」も文字、中央に「昭和百年」と書かれ「慶(鶏)祝昭和百年」となります。

ひとつの節目である昭和100年の年に、良くも悪くも激動の時代であった「昭和」を振り返り、苦難を乗り越え、今の日本の礎を作り出してきた、先人のたくましさや叡智を学ぶことも大事なことであると感じています。

 これからのグローバルな時代に、我々が元気よく勇気を持って、益々まい進していけるようにという願いが込められています。

 東近江市の空から大凧を通じて全国に「慶祝」のメッセージを発信したいと考えています。

図柄発表の後はのりつけの儀です。

二人一組なって和紙を継ぎ合わせました。

乾杯、作業日程の説明があり、のりつけ式が終わり、参加者皆で記念撮影をしました。

その後、最初の作業である「紙継ぎ」です。

参加された皆さんが貼り合わせる和紙に名前のサインを書き、次々と和紙を継ぎ合わせて100畳サイズの大きさに仕上げました。

100畳サイズに出来上がった和紙に墨打ちで設計図を書きます。

この線は、骨組や絵柄を描くときの目安となります。

「祝」の文字の下絵です。

プラスチックの粉を使って文字を描きます。この方法で描くと何度でも文字の修正をすることができます。

文字が確定したら、赤鉛筆で縁取りをして、粉を取り除けば文字「祝」の下絵が完成します。

鶏の絵を、コンテを使って描きます。

文字は朱色に塗ります。

9月6日(土)までの期間制作作業が続けられます。

製作日程 ダウンロードしてください。

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